股関節の痛みのせいで、
「熟睡できない」

「寝返りのたびに目が覚める」

「脚の位置をどうしたらいいのか毎晩悩んでいる」

「朝、起きたらすぐに動けない」

そんな方が、
当院の患者さんにも多いんです。

眠れないせいで、

• 身体の疲れが取れない
• 精神的にも参っちゃう
• 仕事や家事・子育てに集中できない．．．
• イライラしてしまう
   

眠れないことで、
いろんなところに影響が出てしまい、
悪循環になってしまいますよね。

この記事では、
股関節が痛い方がどのように寝ると楽になるのか
紹介していきます。

股関節に痛みがある方は、
可動域（関節を動かせる範囲）が、
だんだん狭くなっていきます。

股関節伸展の可動域が制限されると、
仰向け（背臥位）で寝る時に、
股関節の前側（そけいぶ）の筋肉や神経・靭帯などが
つっぱるので、痛みが出ます。

股関節内転の可動域が制限されると、
横向き（側臥位）で寝る時に、
上側の脚は、股関節外側の筋肉や膜がつっぱるので、
痛みがでます。
（※内ももに痛みが出る方もいます。）

横向きで寝る時に、
下側の脚に痛みが出る方もいると思います。

これは、股関節外側の筋肉や膜が固くなり、
寝ている時に荷重が加わり、
圧迫され痛みが出てしまいます。

仰向けでも、横向きでも
短時間だと、寝ることができても、
時間の経過とともに組織は伸張されたり
圧迫され続けるので、痛みが出てしまうんです。

痛みを軽減するためには、
仰向けで寝る時は、
股関節の前側を緩める。

横向きで寝る時は、
上側の股関節の外側を緩め、
下側の股関節の圧迫をやわらげることが必要なんです。

これから、寝方について解説していきます。

仰向けで寝る時は、
股関節の前側を緩めることが、
重要というお話をしました。

方法は、
膝の下にクッションを入れる。

股関節が軽く曲がった（屈曲）状態になり、
股関節の前側の筋肉が緩みます。

同時に、腰の筋肉も緩むので、
筋肉の緊張が緩和され眠りやすくなると思います。

クッションを入れず、
ひざを立てて寝るという方もいますが、
寝返りをうつ時に痛みが強いかったり、
無意識に足を動かさないようにするので、
筋肉が緊張します。

クッションを入れてみると、
脚の筋肉が緩むのが分かると思いますよ。

横向きで寝る時は、
上になる脚の外側を緩めることが、
重要です。

方法は、
膝と膝の間にクッションを入れる。

股関節が外転した状態になるので、
股関節の外側の筋肉がゆるみます。

腰への負担も緩和されるので、
眠りやすくなると思います。

横向きは、股関節も曲げているの、
股関節前側の筋肉も緩みます。

そして、寝るときだけでなく、
寝る前にゆっくりお風呂に入ることも大切です。

お風呂に入るのと、入らないとでは
睡眠の質や、
痛みの強さ、
回復力、
朝起きた時の動きが変わってきます

可能なら、寝る１時間半~２時間前にお風呂に入ってみて下さい。

さらに、冬場は湯たんぽや毛布などで、
脚を冷やさないことも重要です。

夏場はクーラーなどで、
脚が冷えすぎるのも注意が必要です。

股関節に痛みがあると、
自律神経の働きが悪くなり
血液の循環も悪くなるということも考えられます。

股関節が痛いから、
湯船に入らないという方もいますが、
可能な限り、湯船に浸かるようにしてみて下さい。

股関節の痛みがあり、
慢性化すると、
可動域が制限されていきます。

可動域が制限されると、
寝る時の体勢を続けること自体が苦痛になります。

股関節の痛みのせいで、
「熟睡できない」

「寝返りのたびに目が覚める」

「脚の位置をどうしたらいいのか毎晩悩んでいる」

そんな方は、クッションを使い
関節の周りの筋肉をゆるめて下さい。

しっかり眠れると回復力も上がっていきます。
眠れないと身体も心もしんどいですよね。

お風呂にゆっくり入ったり、
湯たんぽをつかったりするのもオススメです。

ストレッチやマッサージなどで
筋肉をほぐすことも大切です。

これで、寝るのが少しでも楽になれば嬉しいです。

ぜひ、試してみて下さい。

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