こんにちは
愛知県弥富市
ひざ・股関節専門
みずはる接骨院
院長の水野です

今回は、５０歳以上の方で
「半月板損傷」
と言われた方に向けて
私の考えをお伝えしていきます。

多くの方から

「半月板損傷と言われたんですが、
手術しなくても大丈夫ですか？」

と、よく聞かれます。

半月板損傷と言っても、
年代や症状によって
対応が変わると私は考えています。

10代、20代という若い世代では、
スポーツなどで
ひねったり、ねじったり、転倒を
きっかけ（原因）で膝の痛みを訴えることが多いんです。

その際に
半月板が損傷して
ひざに痛みが出て
ひざが腫れたので

病院に行って
レントゲンやＭＲＩを撮ると
半月板損傷と診断を受ける。

このような、若い世代で
きっかけ（原因）が
はっきりしている患者さんの場合、
手術が必要になることがあります。

※必ず手術という訳ではありません。

一方で、
50歳以上の中高年の方でも
半月板損傷と診断される方は、
結構多いんです。

50歳以上ですと
半月板自体の材質が劣化してくるんです。
変性と言ったりもします

半月板自体が劣化してくるので
材質がもろくなっていて
普段の生活の中で自然に半月板が割れたり
裂けたりしてしまうんです。

「ひねった記憶もない」
「ねじった記憶もない」けど
膝が痛くなって病院へ行き

レントゲンを撮ると

「関節の隙間もまだある
変形や骨のトゲもない
レントゲンでは異常がない」

と言われて

とりあえず

• 湿布
• 薬
• 注射
• 電気治療

などで、一定期間治療を続けてみたものの
症状の改善が悪い場合．．．

今度は、「ＭＲＩを撮って精密検査をしましょう」と言われ

ＭＲＩを撮ると

「半月板が損傷していますね」

「半月板が原因ですね、手術しましょう」

と言われます。

 しかし、50歳以上の場合

半月板は、生活の中で自然に割れたり
裂けたりするので、
いつ、どのタイミングで
半月板が損傷したのか実際は、
わからないことが多いんでんです。

膝の痛みが出る前から、
半月板は自然に損傷していて

たまたま、
膝の痛みが治らなかったのでＭＲＩを撮った

そのタイミングで
半月板の損傷が見つかっただけかもしれません。

もしかしたら、
反対の膝もＭＲＩを撮れば
半月板が損傷しているかもしれません。

こんな研究報告もあります
60歳以上では
ひざに痛みなどの症状がない方でも、
41.7％に断裂が認められたという報告もあるんです。

当院の患者さんで
半月板損傷と診断された方でも、
筋肉や脂肪体、股関節などの動き
歩き方などを改善することで
膝の症状が改善する方もいます。

もちろん、半月板が修復できているわけではありません。

半月板が膝の痛みではなく、
他に痛みの原因があるかもしれないということを
知っておいてほしいんです。

だからと言って
全員が手術しなくても良いというわけでもありません。

じゃあ、どんな場合は手術が必要なのか？ですが、

• 急に膝が伸びなくなるロッキングという症状ある方
• 半月板損傷由来のひっかかりが頻繁にある方

ロッキングやひっかかりがある方は
50歳以上でも手術が必要かもしれません。

※ひっかかりは、半月板以外でも起こります。

半月板損傷と診断されても
過度に不安にならないでください。

膝の痛みの原因と言っても
様々な原因が考えられるんです。

筋肉や脂肪体などが原因の場合もあります。

股関節の動きが悪くて、
膝に痛みを出している場合もあります。

歩き方が悪く、
膝の痛みが改善しない方もいます。 

画像診断も大切ですが、
手術を避けたいと考えている方は、
半月板が痛みの原因だと決めつけるのではなく

ぜひ、他の視点からも考えて施術をしてくれる
先生に相談されるのもオススメします。

参考にしていただければ嬉しいです。

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