股関節痛の原因を、レントゲン検査もしくはＭＲＩでしか見つけようとしない病院の場合、

画像を見て

「あなたの股関節は、軟骨がすり減っていますね」
「変形していますね、これが痛みの原因ですね」

という診断をしています。

このような場合、痛みの原因は「軟骨・変形（骨の問題）」ということになるので、痛みを改善するためには、骨を変えなければいけません。

骨を変える治療は、「手術」か「手術をするまで湿布や薬で様子を見る」ことになります。

多くの方が、このような診断を受け、このような治療を受けているのではないでしょうか？

その結果いかがでしょうか？

「軟骨・変形が原因」と言われた方と同じように、レントゲン・MRIなど画像検査でしか痛みの原因をみつけようとしないので、

画像を見て

「あなたは生まれつきの先天性股関節脱臼ですね」
「骨盤のかぶりが浅い臼蓋形成不全が原因です」

と言われてしまうのです。

痛みの原因は「骨の形」にあるということです。

痛みの原因を画像だけで決め、詳しく見つけようとしない場合に言われる事が多いんです。

しかし、少し考えてみて下さい。

先天性股関節脱臼の方も臼蓋形成不全の方も、

10代、20代、もしくは30代の頃、痛みがなく階段を昇ったり、走ったり、旅行に行ったり、スポーツを楽しんでいませんでしたか？

痛みのない、10代・20代・30代の頃は、
股関節の適合が良かったのでしょうか・・・？
股関節のかぶりが深かったのでしょうか・・？

そんなことは、ありません。

痛みのない、10代・20代・30代の頃にもし、レントゲンを撮っていれば「先天性股関節脱臼」「臼蓋形成不全」の状態だったのです。
 

このような方の治療は、「今は若いので様子を見て、将来手術をしましょう」と言われます。
手術を受ける年齢になるまでは、やはり薬や湿布で様子を見ることになります。

「筋力不足だから筋力をつけましょう」と
言われませんでしたか？

ウォーキングや運動を頑張ろうとしたけど痛くてできない。そもそも痛いから運動なんてできない、のではないでしょうか？

一般的に年齢と共に、筋力は低下しますので、筋力不足は間違いないかもしれません。

しかし、股関節痛の原因を筋力不足で片付けるのは、ちょっと違います。

股関節が痛いのにウォーキングが続けられますか？
股関節が痛いのに、スクワットできますか？

私の経験上、痛みのある時期の運動は、かえって改善を遅らせたり、痛みを悪化させてしまいます。

筋力の維持は必要ですが、運動は痛みが、改善してから始めるのが正解です。

これも筋力不足と同じで、年齢ととに、ふっくらし体重が増えそこに、股関節の痛みが出現する。

太り過ぎが原因ですと言われれば・・・

そうか、「太ったのが悪いんだ」と考えてしまうのも仕方がありません。

当院の患者さんも「最近太ったんです。これが原因ですよね」と、聞いてもいないのに自分から話されます。

患者さんは気にしているんです。

たしかに、体重が重くなると、関節に負担がかかり、軟骨がすり減る可能性は高くなります。

だからと言って、痩せるために、痛みを我慢して運動を頑張るのはリスクしかありません。

運動できないからと、無理やりに食事制限するのも、筋肉がおとろえるという、リスクしかありません。

まず痛みを改善することが先
ダイエットはその後でＯＫ！

しかし、ここまで読み進めているというあなたは、股関節の痛みが改善しなくて困っているんだよとお考えだと思います。

もう少しゆっくり読み進めてください。

加齢に伴い、一般的に筋力も低下する、伸張も縮む、背中も曲がります。

年齢だけは1分1秒、平等に増えていきます。これは変えようがありません。

もし、治療する側が患者さんに対して「加齢が原因ですね」と言ったら、治療を諦めて下さいと言っているのと同じです。

加齢という言い訳は、今すぐやめて下さい。

股関節に痛みが発生して、１ヶ月以上経つ方は、股関節だけでなく、脊椎・骨盤、ひざ関節、足関節の動きも悪くなります。

歩くときや、しゃがむとき、立ち上がるときなど、動作をするときは、股関節だけでなく、脊椎・骨盤・膝関節・足関節などが連動しなければいけません。

股関節の動きが悪くなることで、他の関節への負担が増大します。

１ヶ月以上股関節だけの治療をしても改善しない場合は、他の関節も必ず検査し、悪い部分は施術しなければいけません。

当院では、股関節だけでなく、脊椎・骨盤・ひざ関節や足関節・あし指などにも痛みの原因が無いか検査し施術を行っています。

実は、股関節には軟骨や骨だけでなく、様々な組織があるんです。

しかも、軟骨には痛みを感じる神経は無く、すり減っても痛みを感じることはないんです。

痛みを出しているのは、軟骨以外である場合がほとんどです。

軟骨以外にも股関節には、神経・筋肉・筋膜・腱・靭帯・関節包・脂肪帯・動脈・静脈・リンパ・皮膚・皮下脂肪など、さまざまな組織があるんです。

レントゲンには、骨しか写りません。

当院では、レントゲンには写らない組織にも着目して、問診・検査で原因を見つけていきます。

当院に来る多くの方が、歩くときに痛みを感じています。
しかし、歩くときの動作を見てもらっている患者さんは少ないんです。

歩き方が悪いために、股関節に痛みが出現します。さらに、股関節の痛みをかばうために、脊椎や骨盤、ひざ関節や足関節に負担がかかってしまいます。

一旦症状が改善しても体が傾いたまま歩き続ければ、再発してしまいます。

人工関節の手術を受けたとしても、
歩き方が悪ければ再発してしまいます。

歩き方を改善することは必須で、歩き方が変わるだけで痛みが軽減する方もいます。

股関節に痛みがある方は、バランス能力が低下しています。

検査で、片足立ちをしてもらうとフラフラです。

痛みがあるために、できない人もいますが、片足立ちでは痛みが無くてもフラフラで５秒もできない方もいます。

歩くということは、片足立ちの連続
バランスが悪ければ負担はかかり続ける

施術を受けると痛みが改善しても、バランスが悪い状態で歩けば痛みが再発してしまいます。

いままでに、痛みが軽減したけれど、再発するという方は、バランス能力の改善も必要なのです。

当院では、痛みも改善し、合わせてバランス能力の改善も目指すので、歩ける距離が伸びたり、階段の上り下りが安定するのです。

股関節の痛みのせいで、眠れなかったり、寝返りで目が覚めたり、そもそも寝る姿勢が困難になって熟睡できずに困っていませんか？

股関節の動きが悪く、足が上がらないので、湯船に入るのが面倒になりシャワーで済ませていませんか？

生活習慣が徐々に乱れてしまうと、
自然治癒力は低下し、
自律神経も乱れ、
マイナス思考になりがちです。

生活習慣を改善することが、自然治癒力を向上させます。自律神経も整い、メンタル面も改善していきます。

施術だけで全て改善する訳ではなく、自然治癒力を上げるためにも生活習慣の改善が必要なのです。